ニーズが多様化する動物病院、今から開業を目指す人が知っておくべきポイント【後編】

ニーズが多様化する動物病院、今から開業を目指す人が知っておくべきポイント【後編】

動物病院は病院と並んで、動物の命を守る無くてはならない場所です。そのような動物病院の開業は、顧客の笑顔とペットの健康を取り戻す使命から始まる、やりがいのある道のりでしょう。ただし、自院の開業にあたって、資金計画、行政手続き、人材採用、そして集客戦略など、多方面での計画と努力が求められます。

本記事では動物病院の開業を準備、検討中の人に向けて、開業前に用意しておきたいこと、経営における、開業前に準備しておきたいものと、経営における重要なポイントを紹介していきます。

>>ニーズが多様化する動物病院、今から開業を目指す人が知っておくべきポイント【前編】

開業前に準備しておきたいもの

準備するものは、自身の動物病院が提供するサービスに応じて異なってきます。以下を準備することで、開業後のスムーズな運営につなげられます。

医療機器や器具

動物は自ら症状の説明は行えないため、獣医師が具合の悪い場所を正しく把握することが求められます。動物病院では多様な機器や器具を備えていると、様々な疾患や状態の動物に対応でき、広範な治療を提供につなげられます。

例えば、エックス線を導入することで、動物の肺、気管、血管、リンパ節など外部から見えない箇所を可視化できます。ただし、東京都産業労働局の「獣医療」によると、エックス線装置を設置する場合はエックス線装置設置届の申請が必要となります。

自院の規模や予算、治療対象となる動物などを考慮して、必要とされる機器を優先的に選定することが重要です。

施術で使う消耗品や商材

検査用品、消毒用品、手術室用品など、施術で使う消耗品や商材については、品質管理に注意を払いましょう。動物病院で安全性と効果が確認されている商品を使用することで、顧客が安心して院にペットを預けられます。院における顧客満足度と信頼性の向上にもつなげられます。

また消耗品は、適切な在庫管理も大切です。必要なアイテムがなくなると、サービスの質が下がり、顧客満足度に影響を与えます。消耗品の使用状況を常にチェックし、発注することが肝心です。動物病院の規模や専門分野、地域により必要な消耗品や商材は異なるため、事前に関連のアイテムをリストアップしましょう。

ホームページ

動物病院の開業を始めるために、ホームページを作成することは欠かせません。具体的な情報や成果を掲載したウェブサイトを作成することにより、注目を集め、新規顧客の獲得につなげられます。

最近では無料でホームページを設立できるプラットフォームや補助金制度、さらにはホームページ制作を代行するサービスもあり、資金や知識がない方でもホームページの運用が容易に実現可能です。

画像引用元:WordPress公式サイト

WordPress(ワードプレス)は無料で多くのアクセスを獲得できるホームページを作成できます。

メールアドレス

ビジネス用のメールアドレスは、動物病院に関する問い合わせやビジネス上のやり取りの際に必要になります。フリーメールは費用がかからずかんたんにメールアドレスとして運用できますが、他院との差別化、信頼性を高めるために独自のドメインを取得するといった方法もあります。

ソフトウェア

ソフトウェアの導入は、多くの顧客を相手にする場合や少人数で運営する場合に特に有効です。紙での記帳や管理では、毎回の書類作成や書類保管など多くの面で手間がかかります。業務の効率化が図れるソフトウェアはサポートや費用、機能など自院にあったものを選ぶと効果的です。

RESERVA(レゼルバ)は、予約システムでありながらオンライン決済機能が搭載されており、予約と同時に支払いが可能で業務の手間を省けます。

ほかにも、弥生会計オンラインのような青色申告に必要な書類をまとめる会計ソフトや、案件や問い合わせの報告書を管理するkintone(キントーン)など、様々な目的に対応したソフトウェアがあり、機能を比べて利用を検討しましょう。

おさえておきたい経営におけるポイント

効果的に動物病院を経営するには、3つの重要なポイントを押さえておく必要があります。

コスト管理

コスト管理は、動物病院の経営において重要なポイントです。動物病院の運営を予算内で回していくために、全体像を把握した上で、必要な出費かどうかを厳密に判断しましょう。予期しない出費や、業績が予想以下だった場合の資金も確保する必要があります。

初期投資の回収時期や月々のランニングコストを精査し、それらを基に明確な事業計画を立てることでスムーズな経営につなげられます。

ターゲットとコンセプト

自身が開業する地域の競合院におけるサービス、料金、特色を提供しているのかを把握することが重要です。対象地域のペット所有者の数や、種類、飼育動物など、多角的な要素をリサーチしましょう。その地域の顧客は何を求めているのかを理解することは、効果的な集客を上げるために重要な事項です。

インターネットやSNS、市場調査報告書、直接的な情報収集から市場規模や市場動向、顧客の課題を把握します。そのうえで、得た情報を分析し、自院の価値提供を模索することが不可欠です。

集客に力を入れる

動物病院の集客において、効果的なマーケティング戦略を展開することが重要です。動物病院のターゲット顧客を特定し、その特徴やニーズを理解した上で、効果的な広告やプロモーション活動を展開しましょう。SNS広告、割引プロモーションやイベント開催など、様々な方法を検証し、効果測定をすることが大切です。

また、自院の公式ウェブサイトにおける検索エンジン最適化(SEO)、コンテンツマーケティングなど、オンラインマーケティングも活用し、多角的な方法で集客を行うことが肝心です。

>>効果的な集客法:動物病院の口コミマーケティングとサービス

まとめ

今回は、動物病院の開業に必要なリストを紹介しました。需要の高まる動物病院業界では、今後も様々なコンセプトや顧客のニーズを汲んだ院が開業されることが予測されます。動物病院の開業を検討している方はぜひ本記事を参考にしてください。

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